Thinner

  相変わらず雑誌の編集で追いまくられています。オリンピックなんて、全く見てません。テレビは一切見ませんので。明後日当たりには工作に復帰出来そうです。
  今日はシンナーのお話。もう常識ですが、DIYで売られている「ラッカー薄め液」にはトルエンが入っていないので、ラッカーは薄まりません。この事を知ったのは約10年前でした。コンは石巻のUさんの影響で、真鍮の機関車にも「プラカラー」を使っていました。「プラカラー」は塗膜が軟らかいので、上手くオーバーコートすればラッカーより丈夫だと言うお話を信じていました。そして、プラカラーはDIYで売られている「ラッカー薄め液」で十分溶けます。ところが、あるお友達から「ラッカーをシンナーで薄めたのに、すぐ分離して困る。仕上がりもゆず肌で気に入らない」という相談を受け、調べてみてこのことがわかりました。トルエン入りの本物のラッカーシンナーは判子を持参しないと塗料屋では売ってくれない事も知りました。また、エアブラシの掃除には、やはりトルエン入りのシンナーが有効だし、塗装を落とす場合も、「ラッカー薄め液」にいくら漬けてもびくともしないのですね。DIYで売っているラッカー薄め液はトルエンが含有されていない、ラッカーの希釈には適しないという事実を、多くの皆さんに知っていただく事が、今日の骨子です。自分は30年、「ラッカー薄め液」を使ってきました。それは、プラカラーだから出来た事なのです。かつて、ZOOではフロクイル用のトルエン60%のシンナーを扱ってました。