How to make drivers

  ロストの輪芯をどのように車輪に組み込むかです。まず、輪芯は後面をフラットに削って治具(ヤトイ)で把持して、外周削りの準備をします。

  もう1台の旋盤はタイヤを把持する治具を装着して、絶縁材の嵌まった車輪を把持します。

  ここで俗に「竹ベラ法」という特殊技術が必要になりますが、これについては故内野師匠にお線香をあげて許可をいただく必要があり、ここでは割愛します。で、適当にボーリングして、超小型の内グリバイトでタイヤのリムぎりぎりまで削ります。

  模型のはめあい公差は0.03くらいです。輪芯がタイヤに手でググッと押し込める寸法を出す事は、ある意味ではアマチュアに課せられた課題です。今回は何とか出来ました。絶縁部分の厚さは0.2程度です。段取りが良ければ旋盤は1台で済むでしょうが、自分はそれだけの技術も無く、2台の旋盤で、少しずつ削り込んではめあいを調整しました。絶縁車輪が難しいのは言う間でもありません。非絶縁車輪は簡単です。今日は絶縁車輪1枚で力つきました。

  今日の作例は動輪製造業者にサンプルとして送る為のものです。明日組み上げますね。