ギヤの打ち換え、軸箱挿入は

  無事完了。2輛分、6軸を組み立ててほっとしています。次のミッションが厄介なのです。このφ21.5の動輪のタイヤを洋白に置き換えて欲しいと言う依頼です。確かにクロームメッキのタイヤはところどころメッキが剥げています。しかし、これは難しい!特に絶縁車輪は、輪芯とタイヤを分離するとはたしてどうなるのか?という問題が残ります。しかも2組6軸です。

  かつてφ24の大動輪のコロンビアを作った時、その予備が残っていました。タイヤはドーナツを作ってからヤトイに嵌めて内グリするわけです。

  そういわけで、φ30の洋白棒からドーナツを作る為に、久しぶりでマイフォード先生にお出ましを願いました。購入はベルメックスからで、30年以上前の事です。油汚れはありますが錆はありません。このML-10も上位機種のスーパー7ももう生産が中止となりました。精度は素晴らしく、たとえば手前の台形ネジも研磨されていて光っています。購入当時はあちこちキツかったのですが、今はアタリがとれてヌルヌルです。

  それにしても、タイヤとして残るのは洋白の10%くらいであり、殆どキリコにしてしまうという、贅沢な加工です。トレパリングが出来れば良いのですけれど、自信がありません。故内野氏は動輪のタイヤを作った内側の材料で先従輪、テンダ車輪を作ったゾと自慢していました。