ボーレ三兄弟

  今回は一番左のバイスの口金が15年でかなり劣化したので、いわき市のI職人に修理をお願いしたのがきっかけです。中央は、以前ご紹介した、時計万力。そして右にあるのは、その子供、いやその小型版です。これこそ、戦前から町の時計屋さんで汎用された時計万力。自分はある特権で1台いただきました(まもなく2台になる予定)。ま、こんなにバイスをためてもしょうがないのですが、スイスの時計バイスを日本で真似て、ボーレー型として生産したのは、一種のパクりです。でもその製品が、日本の手作り文化に大いに貢献したのだと思います。しかしボーレー万力は絶滅しました。JHTでももはやこのバイスは再生産出来ないとか、日本のモノ作りはどうなるのかな。
  いろいろゴタクを並べてますが、ポーターに行き詰まってます。エイヤッと完成させるしかありません。コッペルを開発していた頃、フェルトバーンを上回らなくてはというプレッシャーがありました。今度のポーターはコッペルと比較されます。それは辛い事ですよね。ともかく、作ってみますよ、ええ!