Thinking about modelrailroading

  今日は製作はお休み。ちょっとした模型の話題です。仲間内で、かなり旧い(40年以上前)TMSのミキストの内容が話題になりました。そのとき、非常に同感した考えがあります。つまり、模型人は大きく二つのカテゴリに分類出来ると言うものです。
カテゴリ1、鉄道全般が大好きで、その延長線上で模型を作っている人。ですから、実物の取材や乗り歩き、あるいは実物を眺めたり、鉄道関係の本を眺めるのが大好きで、さらに模型作りも嗜む人。ある意味では実物主義で、特定ナンバー機にこだわったり、実際に存在した通りにレイアウトを作ったり、という傾向があります。この行き方の最高峰は「けむりプロ」かもしれません。実物を取材し、それを模型として再現し、さらに心象の世界迄飛び立ちました。
カテゴリ2、工作が大好きで、たまたま鉄道模型にはまってしまった人たち。プラモも好き、飛行機も自動車も、あるいは建築模型も好き。でも鉄道模型は奥が深いので、のめりこんでしまった人たち。取材もするけれど、それはあくまで模型製作の為の取材であり、作る対象以外は興味が無い(例えば、蒸機が好きなので電車や新幹線は見向きもしない)。作る事は何でも好きなので、興味があれば鉄道以外も工作の対象となる。この行き方の最高峰はライブの平岡幸三氏でしょう。氏とお話しして、ライブは工作の対象として非常に興味深いのでこの世界に入られたとのこと、鉄道そのものはあまり興味が無いのだそうです。航空機の星形エンジンを作ってしまう凄腕のモデラーや旋盤迄自作する人もいますね。
TMSのミキストでは、カテゴリ2の人が増えれば鉄道模型界は発展すると書いた為に、多くの人たちから反論や意見が寄せられ、その議論がとても興味深く、今から40年以上前に、すでに工作派はどんどん減少していることを知りました。そして、製品が無いから自作するしかなかった当時と、製品(キット)が溢れる程の現代で、工作する人たちを増やそうとか、自作作品がみたいなどという暴言を吐く事が、とても恥ずかしい事だと感じました。ちなみにコンはもちろんカテゴリ2です。