ヘソ無し突っ切りバイトと角サドルの作り直し

  フレッド様に看破されましたように、突っ切りバイトに小工夫をしました。上からみて、水平の刃の角度を少し右前方に傾ける(リード角)ことで、突っ切った時にワークのおへそが出来なくなるという理屈です。この方法はリード角をつけすぎるとワークや刃物に横方向への力がかかり過ぎてトラブルになる事もあり、リード角は最小に、そしてスクイ角も小さくして、真鍮や快削洋白等の、軟削材に限定する必要があります。基本は故U師匠に伝授されました。突っ切りバイトの一つのバリエーションとして皆様の工作の引き出しにしまっていただければ幸いです。図は上が通常の突っ切り、下がヘソ無し突っ切りの概念図です。

  角サドルの曲げは、真鍮等で愛用していた裏打ち法ですと、曲げ角度がきつくなりすぎるので、治具による曲げを考えました。プレスがベストですが、リベットを潰してしまう恐れがあるので、この方法としました。フラットバーにφ2の真鍮棒をハンダ付け(炭素棒法を使いました)して、バイスの顎に両面テープで固定します。

  青ニスで曲げ線を見易くして、リベットを打った洋白板を、後面はヒノキ棒で養生してバイスに把持して曲げます。

  ま、こんなもんでしょう。今日はここまでで力つきました。明日から連休なので、何とかフィニッシュまでいきたいです。