キニイラナイ病

  黒石病とかなにやら流行っているようですが、模型作りの最大の敵はこの「キニイラナイ病」でしょう。これにかかると、せっかく作ったものを壊して作り直し、果てはハンマーでたたき壊して、酒に浸ると言う恐ろしい病気です。この病気にかかると、まず模型は完成しなくなり、仕掛け品が増え、徐々に手が動かなくなります。残念ながら模型から離れた多くの人がこれだったのかな?と思っています。その時に、「まあ、こんなもんだろう。」とか「ちょっと問題あるけれど、完成させてしまおう」という了見なら、大丈夫ですが「ここが気になって作れない」「ここで詰まって休止中」と言う状況が進むと、この世界から離れて行きかねません。
  コンも「キニイラナイ病」にかかりました。ポーターの煙突のサドルの部分です。六分割してリベッとを埋め込みました。ああ、ダメです。φ0.3のリベッとは太すぎますし、位置はもう少し縁でなければなりません。今日はダメ、キニイラナイ、ツクリナオシ!エエイ、サケダ、サケヲモッテコイ!ダメだこりゃ!

  閑話休題、大先輩がスペインの機関車作ると言う事で、相談があり、弁装置がアラン式だが出来るだろうか?ということです。ところが、拝見した資料では、アラン式ではなく外側スティブンスン式のような気がしました。思いあまってRさんにお訪ねした所丁寧に解説して頂き、差異がわかりました。頸城のCコッペルはアラン式ですが、伊予のクラウスは外側スティブンソンです。弁装置の考察は、難しいですね!