ダブルのパクリ

  今夜も工作はせず、もっぱら図面書き。手を動かすのが好きなコンにとっては辛い日々です。
  というわけで、ガレージキットの3作目の話をします。フェルトバーンBタンクと名付けた、自由形のBタンクです。とはいえ、どうみてもこれはエガーバーンのパクリであり、そのように揶揄されれば言い訳は出来ません。言い訳するとすれば、元祖のエガーバーンは廃業して、最も日本型と言われた2号機は全く入手出来ない時期でした。たまた、2号機をスケッチする事が出来て、そのデザインの素晴らしさに魅了されました。そのスケッチを元に、なんとかそれらしいBタンクが作れないかな?というのがきっかけでした。たまたまその頃、現在もガレージキットを意欲的に作られているTさんが、東洋活性白土の1号機を発表され、その下回りにトミックスの動力台車を見事に活用されているのを拝見し「これだ!」と思いました。で、例によって方眼紙に色々図面を書き、このように納まりました。今でこそ、みなさんフェルトバーンとおっしゃいますが、これはエガーのパクリであり、動力はTさんのパクリと言われれば、申し開きは出来ません。幸い、このキットはそう言う批判もあまりなくて、好意的に受け入れてもらえました。それは、エガーが欲しいけれど入手出来ないから、似た様なものを作ったコンを支えて頂いたものとありがたく思っています。その後この機関車はレビウ誌にも紹介されましたが、元祖のドイツ(でしたっけ?)からのクレームはなく、量産を重ねて250セット売りました。だって、1セット7500円ですもの、だれも不満は無かったのですよね。でも、コンはこのキットは二重にパクってしまったという後ろめたさを感じています。そして、それ以上に、このデザインが決まってしまった怖さを感じます。なにしろ、デザインセンスが無い事は百も承知でした。どうして、こんなデザインが出来たのか?これはBタンクの神様が与えてくれた配剤としか言い様がありません。ちなみに、このBタンクはブログにも紹介しましたようにさるお方からアウトサイドフレーム化されまして、それがもとでOナローで製品化が計画されています