フェルトバーンに続くもの

  ナローの蒸機の下回りはやっかいです。Tさんのおかげで、動力台車を利用した下回りの試作が出来た時、それはうれしかったです。その試作は大切に保存し、またスーパーキャパシタの実験にも使いました。しかし、震災で被災し、シリンダブロックが吹き飛び、無惨な姿になりました。

  ところで、フェルトバーンのエッチング板は上回りと下回りに分かれていて、下回りは多めに作ろうと、1:4の比率で作りました。ですから、250セット作ったということは、下回りのエッチング板は1000枚あるということです。そこで、下回りだけのキットも用意し、そこそこ利用して頂きました。ある方はこれでガーラットを作ったようです。K兄は芦別のバグナルを作りました。その流れは、その後コッペルに引き継がれますが、その元祖はこの試作の下回りでした。そして、このエッチング板はいまだに200枚くらい残っています。

  久しぶりで眺めましたが、可愛いです。可愛い機関車、そういうジャンルを切り開く事が出来たのかも知れません。1輛は海をわたって、英国のメーカーの主にプレゼントされ、ExpoNGで話題にしていただきました。コンにとっては出来過ぎたロコでした。そして、次のキットはこれを上回らなくてはならない宿命を背負う事になり、多大なプレッシャーとなったのです。まだ20セットくらいありますので、大切に温存します。赤いボイラのバージョンも作りたいです。

  ポーターのエッチング原図の作成は終了しました。明日から、いよいよロストパーツの原型に入ります。ガレージキット開発秘話は、またの機会に綴って参ります。