時計コレット、そして盛り上げダイス?

  さて、昨日の余震は驚きましたが、何とか復興しました。そしてアシナ姫に懸想したコンちゃんは、永年連れ添ったFUJI子さんと縁を切り、アシナ姫を正室に迎えました。FUJI子さんは幸い、京都方面に再婚のため旅立ちました(以上、ボール盤のお話)。
  Bタンクのワルシャート化を進めます。まず、ロッドピン(長)にリターンクランクを取り付けるため、1ミリのドリルでボーリングしました。ロッドピンはφ1.6ですので、同径のコレットチャックで把持して、センタドリルでもみつけて、1ミリドリルをたてます。写真は作業中のもの。全くフレません。

  この時計コレットのホルダはML-210用に自分が改造したもので、もともとはユニマット3型用です。ユニマット3型のドローバコレットエコーモデルで入手出来ます。ML-210用は10セット作り完売しました。ボーリングのあとは、チャックを緩めて、テールストックを引くと、このようにドリルにワークが付いたまま、引き抜けます。

  次にφ0.8の段付きピンを作りました。材料はφ1.2の洋白棒。これを同径のチャックで銜えて旋削し、φ0.8のダイスでネジを切ります。昨日はここで、地震が来ました。問題は、ダイスでネジを切る場合のワークの太さ。φ1以下のダイスは切り粉の「逃げ」部分がないので、ネジを切る場合、材料から一部は「盛り上がる」印象があります。ですから、φ0.8のネジを切る場合、ワークは0.8ではダメで、大体φ0.7弱でネジが切れます。ネジの山は「盛り上がる」ように切れますので、勝手に「盛り上げダイス」と名付けました。

  φ1以下のネジ切り作業をされるかたは、少ないと思いますが、俗に「羽子板」と呼ばれる時計用のダイス等を使う場合、ワークの太さはネジ径よりマイナスしなくてはいけないことは、あまり知られていないようです。このダイスに折り込んだら、それこそアウトです。そういうわけで、段付きピンが出来ました。比較の為に、コッペルなどで使われているφ1のピント並んで撮影。小さいでしょ!

  しかし、この作業で還暦の老いを感じました。φ0.8のネジ山は裸眼でも見えません。φ1.0は見えます。愛用のニコン12Dのルーペが必要です。そのお話は、後日!