平ヤスリのコバ落とし

  ドコービルのバルブロッドが気に入らないので作り直しましたが、見事に失敗。つなぎの話題です。工作本のネタなのですが・・・。
  つまり平ヤスリの「目」が切っていないコバには、目を切った時に生じる「めくれ」があり、そのために、ワークに不必要な傷を付けてしまう、特に四角に孔を仕上げる時には、角が丸まってよくない、コバは研磨してめくれを取るべき、というのが主旨です。菅原氏の工作本にも書かれていましたが、意外にコバ落としをしている工作人は少ない様で、KKC会合でも「コバ落としなんてした事無いし、必要とも思わない。四角い孔は、平ヤスリではなく三角ヤスリやシノギで仕上げるもんだ」という意見も聞きました。コンも当初はそんな認識でしたが、バレーベの平ヤスリを入手した時にコバを削っておいたら、なるほどすこぶる具合がよろしい。要するにコバ落としは不必要と言う人はやったことがないから、そう言うのですね。プラグマティズムというほど大げさなものではないけれど、やってみて結果を知って初めて認識するものだと思います。コバを落とした平ヤスリは平面削りでもコバのめくれでワークに傷を付ける事は無いのです。コバを落とす前の状態。

  端のヤスリ目が乱れていますね。コバ落としすると

  ヤスリ目が綺麗に揃ってます。
  コバ落としはダイヤモンドヤスリが便利です。

  コバ落とし前のヤスった状態。

  コバを落とせば、隅はスッキリします。

  もちろん、窓等の角孔を平ヤスリのみで仕上げるかどうかは別問題です。コンもシノギや油目の三角も併用しています。コバ落としの骨子は端のメクレを取る事で、平ヤスリの切削状態を改善すると言う事です。Dさんはコバを落としていないヤスリを持っていないとのことでした。
  ジョギング再開!26分12秒。流れる汗が気持ちよいです。夏は暑くて汗をかくのが健康的ですね。