タイヤの旋削

  ヤトイはこんな感じ。φ30です。

  これにドーナツを「竹ブラシ法」で嵌め込みます。コンは竹ベラではなく、真鍮平角棒を愛用しています。

  内グリします。

  輪芯を嵌め込んで、ズルリと入る事を確認して、タイヤを外します。真鍮平角棒の先をバールのように使ってコジります。真鍮なので洋白のタイヤには傷はつきません。

ここまでは2号旋盤の作業。タイヤに輪芯を嵌めたら、1号旋盤のヤトイでフレを取ります。殆どフレませんが、これで安心出来ます。

  天賞堂の動輪です。左が非絶縁、右が絶縁です。絶縁材が表面からは見えず、絶縁と非絶縁の見分けがつかないのが自慢です。

  裏を見るとわかるわけです。もちろん全車輪導通、絶縁の確認はしました。

  結局12枚、すべて作りました。永年ダイヤル送りに慣れていましたのでDROの必要性は感じませんでした。あれば便利なんでしょうけれど、頭が劣化しそうで、ボケ防止にDROはもう少し先延ばしにします。温存しているDROはフライスに装備の予定です。2号旋盤の角スポールはこんな状態、陰毛のようなキリコの山がここでどういう旋削が行われたかを物語っていますね。

  明日は組み立てです。この動輪のタイヤ交換の依頼はコンにとっては重い課題でした。しかし、ではコン以外では誰が出来るか?ということになりお引き受けしたのです。コンの旋盤技術の集大成のような工作でした。1枚も失敗しませんでした。嬉し!