スポーク車輪

  今日から16番の話題も取り上げます。アルの古典客車を作っている事は既に述べました。問題は台車。客車にアーチバーは??という感じですが、当面アーチバーで凌ぐ事にしました。このアーチバーはお友達が融通してくれた軸距18.5(通常は19.0)のやや小振りで、φ9.5のプレート車輪がついています。しかし、軌道が華奢な日本では、多くはスポーク車輪でした。松葉スポークなんていうのもありました。残念ながら、かつて篠原でプラ輪芯のφ9.5スポーク車輪はありましたが、今は入手出来ないし、車輪の質も良くありません。そこでコンの秘密ルートでφ9.5スポーク車輪を特注しました。


  車軸長は24.8で日光車輪に準じました。しかし、本来ついていた車輪の車軸長は26.0であり、そのまま装着するとガタが大き過ぎます。そこで、お椀型のカップを嵌め込む事にしました。ボーリングはセンタドリル、外周と切り離しはこのバイトで一気に行います。

  寸法さえ決まれば簡単。量産はあっという間です。

  これを台車の軸孔に嵌め込んでロックタイトで固定します。

  完成しました。感じが全然違うでしょ?

  ちなみに、このカップで軸受けを調整する方法は、おなじみのDfさんが昔からやってました。カップの寸法は直径2.4、深さ1.5です。作業はすべて時計コレットです。