コッペル弁フル可動の試み

  さて、コッペルのキットは、最初の試作が未塗装のままでした。記念すべき1号ですので、このまま未塗装のままとしても良かったのですが、煙突を先日作ったシンダ落とし付きに換えたいし、キャブ後方のアングル補強、汽笛の引き棒をつけたいし、ボイラーバーンドのみ金色の渋い黒のコッペルを作りたくなり、小改造して、塗装することにしました。せっかくですので、コッペル弁をフル可動にしてみようと思い立ちました。これは、改造前。バルブロッドの先のステーにリベットを打っているので、あたかもロッキングレバーとリンクしているように見えても、実際は外側から支えているだけです。

  洋白の0.2×0.6帯材に0.35のドリルを立てて、洋白の0.35線を差し込み、U字型に曲げて、リンクにします。その先に0.3の孔を穿けて、ロッキングレバーとのリンクの準備をします。ロッキングレバーはエッチング板の余りで、新製し、ガイドレバーから1.5ミリのところに新しく0.35の孔をあけました。そして、先ほどのバルブロッドと0.3の洋白線でリンクします。

  これを先ほどの旧コッペルの弁装置と交換します。バルブロッドは差し込まれているだけ。太さが0.35なので、内径0.4のパイプの中で、僅かに前後して動きます。幸い試走して、問題は無く、完成です。この改造は、前に完成されていても、バルブロッドまわりを交換するだけで出来ますので、腕に覚えのある方は挑戦してみて下さい。これを黒く塗れば、コンのコッペルは完結です。もちろん前後進でガイドレバーは動きませんので、フルワーキングとは言えませんが、多少進化しましたよ!