改軌

  結局は失敗でしたが、試みをお話しします。
  コッペルに使ったトミックスの動力台車を6.5に改軌できないかという話です。フレームはカラタケ割りで2ミリ狭め、外側の遊びを0.25ずつ詰めれば2.5ミリ狭くなる段取りです。材料はオーダーミスで戻って来た2軸の動力台車と、いままで使って余ったゴムタイヤつきの車輪。
  車輪は完全に分解しました。非絶縁側はφ1.2のストレート打ち込み、絶縁側は外径2、内径1.2の絶縁スリーブを介して打ち込んでありました。いわゆる車軸絶縁です。非絶縁側の裏を1.8ミリ落とします。旋盤で専用のヤトイを作り、そこに嵌めこんでの旋削作業です。絶縁側はスリーブを嵌めて.0.7落としました。これで2.5ミリ狭くなる理屈です。組み立ては、やはり旋盤でφ1.2のコレットチャックで車軸を把持して、反対側からテールストックで押し込みます。絶縁側は手でも嵌められるので、ロックタイトを1滴垂らして手で押し込みました。車軸のセンターさえ出ていれば、手で押し込んでも全くフレはありません。
  問題はフレームのカラタケ割り。2ミリのフライス(エンドミルでも可)があるので、ワークさえ押さえる事が出来れば一発で割れます。結局真鍮角材で専用の押さえ治具を作り、ビスで留めてフライスにかけました。
  組み立ては薄いプラバンを補強とし、耐衝撃性の瞬間を使いました。センターのギヤはヤトイで少し薄くしましたが、これが失敗のようでした。
  無事組む事が出来ましたが、前進はスムーズ、バックでひっかかります。これはセンターギヤを削った為のバリで中間のギヤが引っかかる方向に移動する為とわかり、修整不可能、ギブアップとなりました。動力台車の材質は難接着性の樹脂であり、また諸処にデリケートな突起等あり、自分の腕ではこれ以上の改造は無理と諦めました。たとえ出来たとしても、満足すべき走りではないでしょう。






失敗はしましたが、この動力台車の車輪は」車軸絶縁のユニークなもので、いわゆるセンターがプラ車軸のものとは多いに違い、改軌も楽な事がわかりました。そこで、まだ余っているこの車輪で、アウトサイドフレームでスクラッチすることにしました。
  午後からはお天気となり、コッペルの塗装にかかっています。アウトサイドフレームの6.5ミリ蒸機の製作は来年です。
  余談ながら、コンは酔っぱらうと大阪弁が出ますが、これはH御大の薫陶の賜物で、生粋の東北人です。昨日はちょっとお神酒が入り失礼しました。
  今年のブログはここまでです。12月初旬に始めて、4000ヒットを超え、毎日200名以上の皆さんが見に来てくれる事をありがたく思います。来年も綴っていきますので、どうぞよろしくお願いします。