またまたローラー運転台

  K兄の夜遊びの糧と成り果てるかも知れないけれど、ともかく受注した限り作らねばなりません。今回の受注は24組なので、30組分60ヶのスティを作りました。

  以前も述べましたように、ローラー運転台を作り始めれば、ボール盤治具は動かせず、2台のフライスもそれ用のセッティングになりますので、他の工作の合間という事が出来ません。今回は横フライスに岡崎のサイドカッタを使いましたので、カッタの巾の切粉が大量に出ました。
  梅雨明けなんて大嘘、昨日からシトシト雨で今日も走れず脚が鈍り始めています。
  これだけではブログの中身が無いので、英国のナローゲージ、特に蒸機製作事情をレビウ誌をもとにご紹介しましょう。
1)動軸はフレームに挿し込み式が多く、日本のように動軸が下に抜ける構造にはなっていない。従って、塗装は困難で黒染め等が併用される。ましてやイコライザや軸バネ可動等と言う概念は全く無い。固定軸で、コロガリ優先。
2)スケールはロコビルダはOスケールか7ミリスケール、レイアウト製作者には009が好まれる。HOeでロコを作り人は殆どいない。ミニトレインズも1/76くらいで、ドコービル等は1/64(Sスケール)としても良いサイズ。
3)工作機械に関しては恐らく日本のモデラーが上。サカイは英国でも極上の旋盤として厚遇されている。多くのビルダはユニマットみたいで、動輪タイヤの踏面は綺麗ではない。もちろんライブスチーマーは別な話。マイフォード先生の国ですから、エンジニアリングに関しては先進国です。
4)驚いたのはロットピン。動輪の輪芯に立てられた長ネジである。ロッドを差し込んでナットで留める。どのようにナットを固定するのかはナットク出来ない。反面、ギヤボックス等にはベアリングが多用されており、動きに対しては細やかな配慮が感じられる。もちろんギヤ駆動が主でギヤもデルリン等が使われている様だ。
  この件はBackwooodsのキットを組まれた方は良くおわかりと思います。そういえば諸事情でBackeoodsももう新しい展開はないようです。
  週末は同人誌の印刷と1000のキャブの原図のまとめ、そしてローラー運転台で終わりそうですが、そろそろドコーに戻らなくてはと、気持ちは焦ってます。