小京都

  中国地方の「萩」や宮城県の「村田」等「小京都」と呼ばれる都市は沢山ありますが、その筆頭はやはり飛騨高山だと思います。金森直近がこの地を納め、左甚五郎等の名匠を生み出した飛騨の匠達は、しばしば京都に赴いては神社仏閣を建設/修理しました。したがってそれらの棟梁達が高山に同じような建築物を築いて、あたかも京都のような雰囲気を醸し出したのは当然の事です。しかし、金森氏が高山の西北にもう一つの素敵な町並みを作った事は余り知られてはいません。高山のお友達を尋ねる旅も今回で6回目、奨められて車で40分程の「飛騨古川」を尋ねてきました。人工1万程度の小さな町ですが、その風情は高山に勝るとも劣らず、観光地化していないという点では飛騨古川は隠れた「小京都」と申せましょう。看板です。

  看板に偽りはありませんでした。

  ハゼの実から取ったロウで和蠟燭を作る職人さん。

  高山と違い、建築物に制限等はありませんが、住民は自主的にこのような風情のある建築物を建てているそうです。

  白眉は4月のお祭りで、勇壮な「起し太鼓」と呼ばれる神事が行われ、大勢の若者が太鼓を担いで練り歩きます。

  巡行する「屋台」京都の祇園祭の「山鉾」の流れを汲む非常に高さのあるもので、優に三階建ての建物ほどあります。

  その後記念館で3D画像の祭りの様子や「からくり」を見学しました。この小さな町が、お祭りの為に全力を尽くしている姿に非常に感動しました。
http://www.hida-kankou.jp/event/15/article/
  ま、さすがに帰宅後の工作台はキツくて、今夜はここまでとします。明日からまたフォーニィを作ります。