フォーニィの誘惑

  さて、今夜はK兄の飲み代かせぎのためにローラー運転台を量産するつもりでしたが、本業の野暮用に忙殺されて、作業中途でギブアップとなりました。昔なら徹夜も辞さないところですが、老境モデラーには酷な話。
  閑話休題:そのK兄から珊瑚のフォーニィのキットが届きました。訳ありで融通して頂いた物です。

  フォーニィは大好きな形式ですが、ともかく走行が良く無い、それは4-4-0と同じく重量のバランスが悪く、牽引力が全く無いことです。Bタンクの方がはるかに牽きます。今回K兄にこのキットをお願いしたのはある構想を実現するためでした。それは
「全軸可動」です。つまり従台車にも駆動装置を仕込んで、従輪も動かせば走行が改善されないかと言う考えです。そのことはワールドの木曽森林で、「二人羽織」のような駆動装置が奏効していることにリンクします。それと曲線通過問題。従台車はスイングアーム方式で保持すべきと思いますが、主台枠も少し回旋して「メイソンボギー」のようにしないと、急曲線の通過が困難です。
  そのような観点でこのキットを見ますと、少し長過ぎますし、先台車も不要な気がします。スケール云々ではなく、形態の良い良く走るフォーニィはこのキットの素組では実現出来ないと思います。まず長さをショーティにして、先輪をはずし、間延びした全体のプロポーションを少し直してみました。これはSRのプロトタイプを意識したのではなく、全くコンちゃんの妄想で改造された物です。これなら、ボイラとフレームに目一杯補重し、従台車は無くても走るようにすれば、従台車の可動までするかな?という所まで考えました.上が原型、下が改良案です。すべて図面の切り継ぎで行いました。

  いかがでしょう?SRの各プロトタイプを習熟していないので、ご意見を賜りたいと思います。このタイプなら主導輪駆動でも何とかなりますね。ともかく長さを詰めて、こじんまりしたフォーニィにしたいです。
  その前にwrenを仕上げるのはあたりまえです。