角スポールの仕上げと超硬チップホルダ

  角スポールを仕上げました。ラチェットの位置調整は本当に大変でしたが、高価なものなので、ユーザに満足していただかなければならず、修正作業をしました。尚、もともとはM6のキャップスクリューが9本立っていますが、どうもこのスクリューの「締め過ぎ」事故が見られるし、形態的にもホーローネジの方がスマートなので、バイト固定ネジを全部交換しています。クランプレバーは発注して、来週到着しますので、来週の発送です。コンのML2101号機は右勝手バイトの先端位置と突っ切りバイトの先端位置はきっちり1ミリにしていますので、削ったら180度回転して1ミリ戻せば端面の位置に突っ切りが来ます。ミニ旋盤の本にもその作り方、使い方が書かれています。今回の真鍮製の成績が良ければ、また再生産しましょう。

  さて、角スポールのTスロットパーツを削る為に、横フライスのカッタは「鉄用」になっています。そこで、スワップでコンお手製のバイトホルダを頒布しようと、バイトホルダを作り始めました。菱形のサーメットチップのホルダはかなり作り、お友達に差し上げて使用感を聞いて見た所、概ね良好です。平岡先生は超硬を過小評価していると思います。現実的にはホルダに納めたチップで旋削する事が多いと考えます。今回京セラの小さい三角チップが手に入ったので、その為のホルダを4本作りました。

シャンクは6ミリ角です.いかにも切れそうで、焼き入れしたSKとどっちが切れるのかと迷います.菱形も大量にあるので、2種類のバイトホルダを「格安」でご提供致します。あ、チップスクリューは高価なので、普通の鉄ネジです。ゆめ重切削は行わないように・・・。