ラチェット式角スポール

  旋盤で削ってはカットするという場合、QCTPにするか角スポールにするかは好みによります。コンは長くラチェット式角スポールを愛用してきましたが、今回仲間の為に久しぶりで再生産しました。製作はいわき市のIさんにお願いしたのですが、Iさんも多少お年で、若干の不具合がありましたので、4台とも修正しました。
  まず刃物台取り付け用のTスロットステイが寸法が合わず入りません。S45Cですが、全部フライスで削り直して、ヌルリと入るようにしました。

  ここにスポールの「受け」をネジで固定します。今回は真鍮で作ってもらいました。材料はφ60ですので、大変な切子だったとおもいます。

  ラチェット部のフライス加工がいまいちでした。90度でピタリと止まらないのです。やむなく、ラチェット部にピンを埋めて調整しました。これが大変な作業で、1台につきそれぞれ4カ所、ピンによる微調整が必要でした。

  角スポールは、受けに差し込んで、スプリングピンのラチェットで90度毎に止まるようになります。締め付けはクランプレバーがカッコいいですね。

  夢中になって作業していたらもう2時を回っていました。外は小雪がチラつています。あれから5年なんですね。コンは振り返りたく無いし、忘れたいことです。ブログを始めてまもなくの被災でした。模型作りをいち早く始める事がコンの復興でした。とっくに復興は果たし、前を向いて進んでいます。ラジオもテレビもこれでもかと震災の話題を流していますが、振り向かず前を向いて進む事が大切と思っています。このブログも平均1日1000ヒット、1年で36万、5年ちょいで200万ヒットを越える事が出来ました。ブログ書きが模型作りの原動力かも知れません。
  明日も角スポールを仕上げて、その後超硬バイトのホルダを作ります。スワップでは、工作する人たちの為の便利グッズをいろいろ用意するつもりで、下準備は進んでいます。