wrenを作る(22)Slide Blockの作り直し

  参考にしていた資料がライブの部品で、実物とは違う事を知り、とりあえず矩形に削り直してみました。

  本来このSlide Blockはフライス盤のテーブルのようなTスロットになっているのですが、差し込むだけで済ますつもりでした。しかし、脱落防止機構が無いので、バルブロッドの僅かな撓みで脱落させないと言う安易な考えでした。ま、この弁装置殆ど日本では模型化されていない(と思う)ようなので、やはり今後の参考になるようなものにしなくてはということで、Tスロットに挑戦してみました。炭素工具鋼で極小のTスロットカッタを自作してみましたがシャンクが細すぎてあっというまに折れました。そこで、残る手段は手仕事しかありません。万力のアゴガイドで糸鋸で横にスリットを入れてみました。試作です。

  1.0×0.2の帯材がスルスル通ります。そのような「滑り子」を作れば摺動するかもしれません。少し目の前が開けてきました。昨日のパーツは失敗したときの保険とし、もう一度作ってみます。

  昨日のワークのホルダは秀逸でした。是非お奨めします。今日の加工も全てそのホルダのおかげでした。