Bluebell保存鉄道

  ビクトリア駅からサザン鉄道でEast Grinsteadに向かいます、サザン鉄道の電車は、パンンタグラフがありません。

  第3軌条なのですね。では、どうして?実は英国の鉄道は踏切が無く、殆ど立体交差です。蒸機時代の立体交差で使われた陸橋を電化の為に作り直すのは大変なので第3軌条にしたのだとUe氏に教わりました。確かに踏切があれば感電の恐れがありますね。

  標準軌なので、台車は車体からはみ出ています。これは第3軌条からの集電の関係もありましょう。しかしポイントではどうなるの?と思っていたら、左右にうまく第3軌条が分かれているのですね。日本では地下鉄しか見た事が無いので、面白いものでした。

  ほどなくEast Grinstead駅に到着。ホームの端には蒸機の煙が見え、いきなりアドレナリンが高まります。

  Bluebell鉄道はここからSheffieldのレールパークまで40分の蒸機列車の旅が楽しめます。カラフルな蒸機に古典客車はまさに天国!何と真空ブレーキです!

  このクラシックなボギー客車に乗り込みました。コンパートメントです。

  バッファーに真空列車管、そして蒸気パイプ(暖房用)。

  客車の天井にはトルペードベンチレーターが開口しています!

  牽引機は「サザングリーン」に塗られた263号機。軸配置は0-4-4.

 中間駅でキャブ内を撮影していたら「乗れ!」とのこと。ええ、乗りました!

  綺麗に整備されています。まさか本当に動いているエゼクタを見る事が出来るとは!ところで、途中の交換駅には4-4-0がいました。

  キャブの中です。

  この保存鉄道の素晴らしさは、動態保存だけではなく、鉄道そのものが保存されている事。駅舎、線路風景、客貨車、すべて綺麗に整備され、保存されています。この後機関庫を訪れ、おびただしい蒸機に逢うことになりますが、大興奮してデジカメの電池切れとなってしまいました。この時点で200枚以上撮影していたのです。庫で一番気に入ったのがこのBタンク。どうみても16番です。画像はUe氏のご厚意でダウンロードさせて頂いたものを借用しています。

  もう書ききれない程一杯色々見ました。これだけで、渡英した甲斐がありました。大大満足で明日のコンベンション会場近郊のホテルに移動しました。