和久田恵一氏の作品

  ナローの世界では伝説のモデラーである和久田恵一氏は現在郡山在住で、私たちの模型から「突き抜けた」模型を作っておられます。「もうスケールものとか実感の追求には飽きてしまった。マンガ的なカリカチュアモデルが一番楽しい!」と氏は語っておられます。それはイプシロン鉄道や岸和田軽便鉄道のようなカリカチュアモデルとでも言いますか、実物を取り込み消化し、その上で自分のモデルに仕立てるという物凄いセンスの持ち主でもあられます。すでにTMS旧号で氏の製作したオルゴール(何とプロポーズのために製作されたとか・・)の作品から、この作品の系譜はあったのです。
氏はアウトサイドフレームが大好きで、多くの作品はそうなっています。スケールは強いて云えばSn2と言えるでしょう。軌間は9mmです。ナミキのコアレスで2段ウオーム減速、ベアリング仕様でしずしずと走ります。まずはテンダーロコ2題。


  そして未塗装のガーラット。

  コンが逆立ちしても敵わない工作力で、これらの傑作が作られました。この後シェイとハイスラーを作って終わりだそうです。TMSコンペに出せば特選か特別賞は間違いないレベルです。このモデルが2年近く米国に留まって、昨日やっと帰還出来ました。今回は役得で、ブログで画像を流して良いと言う有難い許可をいただき、この素晴らしい作品をコンのブログで紹介出来る僥倖を有難いと思ってます。レイアウトも出来てますが、それは後日ね...。