Sn考

  今日は別な趣味で、工具を作っていました。四つ爪チャックが大活躍しましたが、このブログの主旨に反するので、これ以上は書きません。
  今回の渡米で、あらためでナローゲージの作り易さを考えました。FさんのSn3の車輌やレイアウトは、殆どHOサイズ、それよりやや大きめと言った感じです。HOn3は、今でこそ黒石さんが頑張っていますが、やはり小さ過ぎて、取り扱いが難しいという事で一時衰退したと思っています。現在はHOn3,Sn3,On3,On30が共存し、米国のナローはそれにGが加わってそれはそれは華やかです。スタンダードゲージを見ると、米国はライオネルという伝統的なOゲージ模型がドイツのメルクリンのように、鉄道模型文化として定着しています。ですから、Oゲージャーは日本程少なくなく、Dさんのレポートにもあるように、コンベンションも開催されて、盛んなゲージです。国土が狭く、住宅も小さい日本ではレイアウトを作れる最小ゲージということで、HO(16番)が盛んになり、Oゲージは廃れましたが、ファインスケールとしてのOJゲージが台頭して、日本型Oゲージとして一部の熱心な工作ファンが取り組んでおられます。一方、ドイツのメルクリン、米国のライオネルに匹敵するのが日本のNゲージ若い人たちは子供の頃からNゲージ軌間が9ミリなので、NからHOn30に移行し易いので、HOn30がナローの主流になりつつある、しかし蒸機をつくるには少し小さいし、小さい故に視力の衰えた中高年はきつい。いきおい、その上のOゲージナローに移行する事に成ります。とりわけOn30は下回りにHOが使えるので便利、On2は13ミリ(12ミリかも)で展開出来ます。HOナローは小さ過ぎて眼が付いていけないので、Oナローへ、という流れは全く自然です。でも大きさは2倍になり、大きくなり過ぎというきらいはありますね、Snはどうでしょう?大きさはHO程度、軌間は14,3ミリですので、下回りをちょっと改軌出来ます。大きさ的には手のひらサイズで作り易いし、場合によってはかなり細密にも出来る。なぜSゲージが日本で普及しないのか?そりゃあ、製品が無いからですよね。ところで2フーターをHOナローで作ると乙となりなかなか大変。Sn2は9ミリなので、軌間が狭くし上がり、全体のプロポーションも決まります。Sn2ならダージリンもドコーもペショもガーラットも、そしてありとあらゆる小型蒸機が作れます。コンも還暦過ぎて、0.15のドリルとが、使いにくくなりました。そういう考えで10年前にSn2に転向しようと、乗工社の製品を100点程投げてしまいましたが、これは惜しかったなと思っています。すでにOnにはすぐれた作り手が目白押しで、自分の食い込む余地もありません。HOとOの中間であるSnが日本ではもっと展開されてしかるべきと思います。すでに同士も募ってます。