Shark-fin shaped equalizer(2)

  試作は完成しました。このメカニズムは、片方のボギーボルスタが傾いた時、その傾きをもう一方のボギーボルスタに逆の方向に伝える事で、シーソー運動をさせ、結果的に左右に振れることを抑制するというものです。この写真では前後のボルスタベッドは互いに反対側に傾いていますね。

  指で一方のボルスタを傾けると、反対側は別の方向に傾きます。

  余り上手く表現出来ませんが、キャンセラと言いますがネガティブフィードバックが自動的にかかることで、車体の振れを抑制しています。これは、基本的な動作としてはロンビックイコライザと同じです。ただ、動きの伝達方法をリンクではなく、特殊な形状の板材にしただけで、作動の固定点を結ぶとロンビックと同じ菱形になります。台車を付けてみました。そのままでは、このように傾きます。

  指で台車を傾ければ、もう一方の台車は反対方向に傾きます。

  線路に乗せれば、全くグラグラしません。特にポイント通過時の安定性がこのメカニズムの素晴らしいところで、齢90才を超えた方がこのメカニズムを考えられた事に、感激を覚えます。またI氏は、この考えを自分の手柄とせず、私のような若輩に伝授し、広く公開するよう奨めてくれました。大変有難い事であり、氏に感謝の気持ちを込めて今日のブログを書きました。作品に応用する為には、ちょっとだけ改良の余地があり、明日はその辺をお話しします。素晴らしいメカであり、発案者のI氏の栄誉は語り継いでいただきたいと思います。