ポーターマイン(5)全然進まず・・・

  ちょっと面倒な問題もあり、工作は進みませんでした。いずれにしても、塗装をしないと進まないと言う、本当に面倒なキットなので、塗装の下準備だけはしました。例によってヒノキ棒に両面テープで被塗装物を貼付けます。車輪はこのように、マスキングテープでくるんで、輪芯部分だけ、黒く塗ります。タイヤ周辺はシンナーでぬぐって綺麗にします。

  少し疲れているみたいで、いろいろな思いがあります。ひとつはゲージの問題。2フーターを9ミリで作ると、かなりプロポーションが崩れます。でも、6.5ミリは、作ってみて、大変と感じます。ドコーをHOeでというご注文はかなり重いですし、ましてダージリンをHOeでまとめろというのはどだい無理です。Sさんは、そこを割り切って、良い製品を作られました。自分はダージリンの重さに負けて、今年は撤退する事にしました。そこで思うのが16番のこと。16番は典型的なマルチスケールユニゲージ。つまり軌間は同じで、縮尺の異なる模型をあまりおかしくなく走らせると言う発想です。つぼみのBタンクは明らかにナローですが16.5ミリの線路を走らせてそこそこ見られました。つぼみの木曽森林はナローの16番の典型例でしょうね。ですから16番のように9ミリを考えれば、2〜3フィートゲージを9ミリ軌間で走らせて何の問題も無いのです。でもプロポーションは崩れて、ガニマタになります。ダージリンの最大の障害(模型化の)は、その大きさと軌間のアンバランスにあると考えます。そのアンバランスさが逆に魅力なので、古くから多くのナローファンを悩ませる事になったと考えます。寿蔵夫さん(これはペンネーむで、スクラップと読みます)は、宮城県の隠れたナローゲージャーでコンとも親交がありました。寿さんのコッペル弁可動の模型が30HPの原動力だったのです。寿さんが作ったダージリンは永遠の名作です。その製作記事を舐めるように拝読しましたが、これを製品として量産出来る自信がまったくありませんでした。ドコーも同じ事。いちおうフレーム迄は組みましたが、バルブギヤを組み込んで、破綻無くまとめることができるのか?ちょっと息切れしています。
  コンは以前にSn29m/mを提唱した事がありました。1/64で9ミリだと、殆どの2フーターがカバー出来ます。先日Kさんともお話ししましたが、Sn2をやりたいという人が少なからずいるようです。コンは主義としてOはやらないつもりですが、Sでしたら何とか我慢出来そうです。尊敬する大先輩の東原さんも1/64でペショを作ってますよね。一時期乙ゲージということで、6.5ミリも大分もてはやされましたが、やはり高齢者にはキツイ。Sn2はアリではないか?そう思ってます。その勘違いで大量に乗工社のキットを放出してしまい、今になって後悔しています(笑い)。