亀の子の復活(2)

  フレームはブロックビルドでした。確かに、ナローの下回りはブロックビルドが向いていますが、ペデスタルの加工はどうしたのかしら?当時はフライスもボールエンドミルも無かった筈です。
RRR「あ、Uさん、こんばんは!あの亀の子のフレームなんだけど、ペデスタルはどうやって加工したの?フライスかけたように仕上がっているけど!」
「ああ、あれね、うん、あの頃はフライスも何も無いので、一旦孔をあけて、それを糸鋸とヤスリで仕上げたと記憶してるな。それと、確かサイドロッドをガイドにして孔をあけた筈」
「え?本当!!塗装を落とすとヤスリの跡があるので、ヤスリで仕上げたとは思うけれど、殆どガタがなくて、凄い仕上がりだよ」
「いやあ、あの頃はそれ以外の方法は無かったし、何とかやっつけたよ!」
ああ、上手い人は最初から上手いのですね。角材に2ミリの孔を貫通させて、それを糸鋸とヤスリでU字型に仕上げて、殆どガタが無い!恐れ入りました。

  ロッドピンは新製しました。錆びた鉄のピンはφ1.6のようですが、φ1.55で4本作りました。ピンの溝はUさんの好みですので、あえて糸鋸で入れました。Uさんは、ロッドピンの溝は残す主義で、どうして?と聞いたら「もしロッドピンの溝が無いと、本物の実物写真と区別出来なくなるだろ?」という凄い答えが帰ってきました。


  ナローの記念碑的な作品ですので、十分気をつけてリビルドしてます。さすがにUさんで、殆ど調整を要せず、ロッドはスムーズに回転し、モータ取り付けを待つだけとなりました。しかし、例のギヤードモータを組み込むには、一加工必要です。明日は時間があればそのお話となります。
  今日はその他、PU101改造キットを70セットほど組みまして、GKに納品しました。軽便祭とNGで販売される筈です。ただ、この改良セット、皆さん出来ているのかしら?