震災復興!

  確か1976年頃と記憶していますが、珊瑚模型店で第1回の「軽便祭」が開催され、コンペがありました。その時、奇しくも石巻のUさんと自分が賞をいただきましたが、まあ1位がUさん、次点がコンという感じでした。作品は1977年6月、TMS348号で紹介されました。その時Uさんは20代前半で、ナローの機関車の処女作、コンのバグナルも学生時代の作で、処女作でした。しかし、東日本大震災で、この記念すべき機関車は津波に被災し、海水浸けになってしまいました。

  当然補修はコンがお引き受けすることとなり、何とか上回りを外しましたが、動輪のまわりは白く固着していて、どうにもなりません。

  今回は模型仲間で補修作業を分け合う事にしましたので、他の仲間、特にNさんのブログを参考に、お湯で洗って超音波をかけたりして、何とか車輪を外し、ダイカストの白錆も錆取り材で、何とか綺麗になりました。フレームに動輪を納めて、軽く回るのを確認出来た時には嬉しかったです。

  知る限り、本邦における「亀の子」の模型はrailtruckさんの16番の秀作が嚆矢であり、9ミリナローでは、多分これだとおもいます。乗工社の亀の子が登場するのは大分先の事でした。しかし、20代前半で、すでに完璧な9ミリナローの機関車を作り上げたUさんにはあらためて敬服です。このUさんともう一人の仙台の模型名人Dfさんとのおつきあいが、現在のコンのバックボーンです。ええ、いまでもNo.3ですよ。