バイスのお話とポーターの進捗

  いわき市のIさんにお願いしていた、バイスの口金加工のサンプルが届きました。Iさんに言わせると、口金にネジ孔をあけてキャップネジはやりたくない、工人としては、顎をボーリングして口金を盲孔でボルト固定したいということでした。これは、本格的な工業用万力の基本的な考えです。届いたサンプルは素晴らしいものでした。Dfさんのバイスで加工してもらいました。

  届いたバイスを眺めて、ああ、Dfさんに渡すのはもったいない、自分が欲しいと思いました。あれ?でもこのバイスコンも持っていた筈。二つあったのでひとつをDfさんに進呈したのだから、コンのバイスもあるのでは?と思って調べたらありました!


  価格は八千円くらいでしたので、多分これが最後のボーレーバイスだったのでしょう。その後、JHTで再生産したものは、塗料が金色なので区別出来ます。恐らくこのメーカーも今は無いでしょう。やや高価でも非常に優秀な日本の工具は悲しいけれど失われてしまいました。悪貨は良貨を駆逐する。昨日の粗悪な品がはびこり、本物の良い品は廃れてしまう。悲しい事です。でも、今回のことで、しまっていたとっておきのバイスが見つかり、ある意味では良かったです。
  ポーターの試作はキャブがフレームに固定されました。あとはボイラです。キャブ内のディテールはある作戦がありますが。それは後ほど。

  ところでこのブログ、詳細なアクセスカウンターが無いので、平均ヒット数をチェックしてみました。700を超えています。これは異状ですね。