エッチング板の設計

  昨日紹介したバンドソーで、たくさんカットしました。作業速度は意外にゆっくりで、フラットバーを切り刻むのに1時間以上かかりました。
  その後、ポーターの上まわりのエッチング板の設計。これが一番苦手です。ロストの原型を作る方がずっと楽。コッペルでもここで躓いて時間を浪費しましたので、今回は全力で一気に頑張る事にしました。
  最大の問題は「曲げ」です。折り曲げて組み立てた時に、仕上がり寸法がどうなるか?そのノウハウをもっていないと設計出来ないのです。例えば、0.4tの板を「コ」の字型に折り曲げるとします。ケガキで10ミリでケガいたとして、Pカッターと三角ヤスリで溝を掘って曲げた時に、仕上がり寸法はどうなるでしょう?それが、エッチング板の時には?理論的には外幅で10.4ミリですが、多くの場合、溝を深く掘るので、それより小さくなります。今日の実験では10.28でした。つまり約0.3ミリプラスが仕上がり寸法となります。ところが、0.4tに表面エッチングでリベットを表現し、さらに裏側に溝を掘って曲げる場合は、実質0.3tとなります。そこで、0.3tに溝を彫って曲げてみました。するとプラス0.34となりました。つまり板厚は薄くなったのに、仕上がり寸法のプラスは多くなりました。さてさて、どうしたものか?「曲げ」を想定しないエッチング原図は案外簡単です。テストしながら頭を抱えてます。トライアンドエラーしかなさそうです。メーカーはこのノウハウを押さえているのでしょうね。