車輪抜き

  さて、よんどころない事情でもう1台コッペルの完成品を作る事になりました。転んでもただでは起きない性分なので、今回の製作にもなんらかの新機軸を盛り込むつもりです。バルブロッドの傾きも今回の作では補正を試みます。
  まず、誤ってキットに入れて、戻って来た2軸の動力台車を活用する事にしました。2軸で悪くはないのですが、唯一、ゴムタイヤの車輪は集電に問題があり、ゴムタイヤ無しに交換しなくてはなりません。これまで3軸動力台車の3軸のうちゴムタイヤのついた車輪を外していましたので、大量にあります。そこで、非絶縁側を先日の方法で絶縁車輪に加工して、ゴムタイヤつきの車輪と交換する事にしました。これで、2軸動力台車を有効に活用出来ます。当該の車輪は多分ネジロック剤で固く固着していて、とうてい用手にては外れませんので、車輪抜きをします。NWSLの車輪抜きは便利ですが、付属のV型鉄板はヤワ(せめてゲージ鋼鈑にしてくれれば、焼きが入れられた)で、すぐに曲がってしまいました。そこで、ステンレスの30cm定規にドレメルのカッティングディスクで写真のように切り込みを入れ、ボール盤の万力にNWSLのアルミのボックスをくわえて、ステンレスの定規で車軸を挟み、押し抜きます。この方法は、叩いたりしないので、車軸を傷つけず、綺麗に抜けます。押し子は旋盤でちょうど良い太さに作れば良いわけです。今回は3ミリの洋白棒で作りました。16番では、ドリルロッド等を使います。この場合は、超硬チップつきのバイトが便利です。
  今夜はブレーキやロッキングレバー、リターンクランク等、細かいものを作りました。キットには多めに部品が入っていますが、キットの作者ですら2〜3点の部品を紛失してしまいました。座り机で作業する時には、なるべく机の中央で作業すべきで、端で作業して落とした場合、まず見つかりません。
  さて、それでもいままで試作を含めてこのコツペルは7両作り、エッチングの部品がかなり余っています。もし、製作中に部品を落としたり紛失したりされたら、遠慮なくご相談ください。フォロー致します。また、組み上がったロッキングレバーが希望なら、代行してお作りします(今夜の成功率は75%でした)。