トーマシェイに挑戦(11)駆動方式

  多くの方は理解出来ていると思いますが、念のため図解です。ポイントは台車の軸受けです。概念的には軸受けに車軸と直交するラインシャフトの孔があいていて、車軸の先端はラインシャフトの手前で止まっていて干渉しないという事です。シェイのベベルギヤの中央の穴はこの軸受け部分の「逃げ」ということですね。

  ですから、これまでやって来た作業は、ラインシャフトの溝の車軸の位置に、軸受けをハンダ付けで固定し、ラインシャフトのベベルピニオンが台車の壁に干渉しない様にひたすら切削してギヤの「逃げ」を設けたわけです。キットのラインシャフトの溝はφ1.2近くあり、シャフトが踊りますので、軸受けにφ0.8をあけて、ラインシャフトをφ0.8にしてシャフトの踊りを殺しました。
 これからの作業は、車輪に軸受けに嵌まる細い延長軸を取り付けて、車輪の外側をトレパニングしてカットしたベベルギヤを埋めるということになります。シェイの場合ベベルの歯の底は殆ど車輪の側面と一致しますので、ギヤの位置は非常にデリケートです。また、ベベルギヤはその構造上常にラインシャフトに「スラスト」がかかりますので、そのスラストを殺すようにシャフトを固定しなければなりません。これがピニオン/クラウンギヤよりやっかいなところで、石巻のUさんは、初心者はクラウンギヤの方が良かろうと宣っておりました。
  ともかく暑くてファインな仕事は無理です。KKCは袋詰めも終わり明日発送しますし、JAMでのGKさんの販売アイテムの準備も進めています。ジェットカーバイトバーとか治具用積み木セット、ローラー運転台にギヤードモータなどです。自分は所用がありJAMは最終日にお邪魔する予定です。NGJのブースにおりますので、シェイを見に来てくださいね!