常総筑波鉄道常総線21号の製作(6)フレームの設計

  製作は金田氏の図面と今回I氏より提供をうけた図面を元にして作っています。「資料は出来上がってから出て来る」とかつては嘆いていましたが、最近は「資料が多過ぎて、作り込まなければならなくなる」悩みがあります。フレームの設計では、これまでシリンダーブロックとフレームの関係が実物的ではなく模型的でした。実物では、フレームの前方にはシリンダブロックの嵌まり込む凹みがあり、上からスティで押さえて、フロントデッキではスティとフレームが上下重なると理解しています。ですから、フレームの欠き取りは上方にあるべきなんですね。8550等では、ステイがフロントデッキから見えます。今回はそれをきちんと模型化しようと考えました。ですから、シリンダーブロックとフロントデッキを一体にすることになります。前輪の複雑な「逃げ」に関しては逃げています。しかし、それ以上に驚いたのはフレームの火室部分。本機は「狭火室」では出力不足ということで、フレーム一杯に「火室」を納めたために、第2〜3動輪間が広く空いてしまいました。ですから、実際のフレームも下図のように大きく火室部分が欠き取られていたのです。従前はリベットを打った板をフレームに貼付けて火室に見せかけていましたが、今回はリベットを打ってきちんと箱にしてフレームに納める事にしました。こんなことは、以前は無かった事です。詳細を知ってしまった為に手が抜けないジレンマです。

  明日はいよいよペデスタルの切削です。センターファインダーをオーダーしているのですが、間に合いますか・・。ともかく新しい「縦フライス」の初仕事になります。