ナローモデルを考える

  エアーロコを作るようになった背景を考えました。ダックス・ストーリィの時期に感化されたファンが急増し、乗工社の製品開発に連動してナローファンは増えました。しかし、同社が消滅してからはナローモデルは衰退してしまいましたが、KMCの登場と軽便祭が挙行されて意向、ナローモデルは再び隆盛となり。メーカーも増えて、軽便祭は賑わっています。そのようなことがなければ、これらの本は刊行されなかったかも知れません。


  しかし、これからのナローモデルは徐々に変容していくだろうと、推定されます。一つはOnの台頭、これはやはり機関車の作り込みが楽しめますので、工作ファンには魅力です。一方乙ゲージは、やはりその小ささから、ファンの増加は望めなくなっているようです。これは技術的に小ささを克服するのが難しいという事もあります。面白い事に、ダックスもそうですが、本来2フィート軌間の車両をニブロクにして模型化する(ダックスがその典型)、といった16番的な手法がしばしばみられること、それでも2フィートモデルはHOスケールでは作り込む事が困難で、On2とかOn18といった既存の13ミリから9ミリの線路を走らせるような新しいスケールが徐々に芽生えて来ました。
  結局ナローモデルの最大の特徴は「鉄道」を作れる事と拝察します。味噌汁軽便のレイアウトにSRのフォーニィを走らせるわけにはいかないでしょう。ということは鉄道、すなわちレイアウトこそが主であり、そこを走る車両は従ということになります。
  エアーロコの場合は、エアーロコの活躍する坑道レイアウトをまず作る事を前提としてロコの製作に入りました。ですから、難しいかもしれませんが、同時進行もあり得ると思います。Sというスケールは不思議なスケールです。9ミリでSn2としたとき、S31/2は16.5になるのです。つまり1/64で軌間16.5の機関車と同居出来るのです。ということは、立坑の地表にホッパを作り、鉱石の運搬を具現するミニレイアウトという構想が出来て来ますね。
  そういうわけで、ホッパの資料を探しています。このような用途のプロトタイプがありましたら教えてください。
  今日と明日は、別な用事で工作は全く出来ません。