形式5組み立て記(7)煙室新製

  今日から工作再開です。BLW等の米国型は煙室が一段と細まっていますので、ボイラ(カバー)の内側に差し込むような構造となります。このキットでは非常に良く考えられていて、ボイラと煙室とはステイで一体ビス留めでした。そして、このステイが下回りの取り付けビスのネジ孔ともなるわけで、これは見事な設計です。

  しかし、煙室のリベットには我慢出来ません。何しろt0.5のエッチング板を機械で丸めていますので、頭は潰れています。もっとゴツゴツしたリベットが必要なので、作り直しですね。

  例の如くt0.3に寸法をケガいて、必要なポンチマークをして、リベットを打ちました。ピッチは2ミリです。久しぶりで「クマ」の無いリベットが打てました。

  かつて工作名人の久保田富弘氏がエッチングのリベットは食傷気味で、打ち出したリベットが懐かしい、という記述がありましたが、今回はまさにそうです。既製品のリベットはエッチングですから、打ち出したリベットはもうスクラッチビルダーの独占ですね。
  手作り機関車のリベットは打ち出し、ボルトは埋め込みでかなり市販品とは差がつきます。手作りの「味」の出せる部分ですね。