楕円マーバー?

  今日は模型でない工作のお話です。ガラス玉を形成する時に、カーボン板に球形の窪みを付けてそこに過熱されて柔らかくなったガラスを押し当てて形成する技法があり、そのカーボン板をマーバーと言います。当然出来上がるのは球形になるわけですが、その筋のお友達より「楕円マーバーが作れないか?」というオファーがありました。つまり、こういうものです。

  当所は楕円型のフライカッタを自作して、それで柔らかいカーボン板を削れば良いと思いましたが、考えてみると綺麗な楕円形にするのは難しく、例えば丸棒の先端を斜めにして、そこにカッタとなる円板をネジ止めして作るというのも面倒です。そこで、手持ちのワッシャを真鍮のシャンクにこのように取り付ける事を考えました。偏芯した円板が回転すれば楕円になりますよね。

  これを縦フライスにセットして、回転数を落としてゴッゴッと削りました。

  カーボン板を2枚重ねているのは補強です。これで作れる事がわかりましたが、試作はカーボンの廃材ですので、国産の良いカーボン板を発注して本番となります。今夜のネタはちょっとした発想ということでした。読み飛ばして下さい。