2 feet narrow gauge

  今日も工作は出来ませんので、つまらないゲージ論です。スケールが小さい程車輪の厚み、ロッドを干渉させないための隙間等がひつようとなり、その結果車体幅が広がる傾向があります。ナローの場合は特に顕著です。
  永年お世話になっている16番もまさに「ガニマタ」ゲージであり、13ミリ、12ミリといった「Fine Scale」が登場するのもむべなるかなと感じます。16番はこの軌間制限でいかに「らしく」作るかと言うのが永遠のテーマでした。
  HOeの場合も同様で2〜3フィート軌間の車輌を軌間9ミリに納めなくてはならないので、多少ガニマタ感が否めません。ですから「乙」ゲージと言う6.5ミリ軌間に改軌されることがしばしばあるわけです。しかし、永年ガニマタ16番に慣れてしまっている自分は多少のガニマタは気にしない主義です。

  しかしこれがOスケールとなると結構シビアです。現在大人気のTさんの5トンコッペルですが、これをOn30で16.5ミリ軌間で作った場合と、0n2として13ミリ(で良いのでしょうか?)軌間で作った場合のプロポーションはびっくるするくらい違います。明らかに後者が形態としてまとまっています。そのお方のコッペルで多くのOナローファンが改軌を検討している様です。
  コンはOナローには手を出さない主義なので、お話はここまでなのですが、やはり2フィートのナローを形良くまとめるにはHOe,9ミリはきついです。ダージリンを見送ったのも、ドコービルで苦戦しているのもこの問題なのです。そして、一度は中座したSn2、9ミリをもう一度復活させたいと密かに考えています。5トンクラスのコッペルをSn2,9ミリで手がける予定で動輪まで手配したのですが、自分の甲斐性のなさで中座してしまいました。幸い関西にそのような方がおられますし、関東でも賛同する方がおられるので、全国に一桁しか愛好家のいないゲージをやってみようかと、妄想をめぐらせています。