今日は雑文

  まだ公開すべきではないのでしょうが、一部の方がご存じの様に、自分はもう一つの趣味を持っており、今夜はその趣味を徹底的に楽しんだので、模型作りはお休みにしました。明日も作れない予定なので、連続で、雑文を書きます。
  天才と言われたアップル社のJobs氏が他界しました。そして彼の天才ぶりが話題になりました。コンにとって「天才」と言う言葉は「天敵」に通じるくらい様々な思いがあります。そして、発想の原点はいつも「手塚治虫」の「罪と罰」です。学生時代にあの漫画を読みました。そして主人公のラスコリニコフが書いた論文、
 世の中の人は天才と普通の人に分けられる
 まぬけとは普通の人のこと
 天才は人を殺しても、何をしても構わない
 普通の人は絶対に天才に従わなくてはならない
 世の中を変えていく、新しい時代を築くのは天才しか出来ない
 時には普通の人が天才を排斥し殺してしまうこともある
 でも、後世天才は普通の人によって崇め奉られる
では、模型の世界に天才はいるのでしょうか?コンの独断と偏見では、模型世界の最大の天才はJ社を興した故K氏ではなかったかと思います。けむりプロ、87分署、ダックスストーリィ等、斬新で先進的な彼の仕事は、その時代の模型人を酔わせ、狂わせ、夢中にさせ、死後も様々なイベントで取り上げられる、カリスマです。天才故の傲慢さ、不遜さも併せ持っていたようですが、今ではそのことは大きな問題にはならないでしょう。Jobs氏が日本の家電を「海岸に打ちあげられた大量の死んだ魚」などと揶揄したように、K氏は同業者等にも厳しい言葉を発していたようです。なにより、才能があるので、「こんなんじゃだめ」「これは良いよ」といった即決が出来た方のようです。K氏のプロトタイプを把握し模型化する才能は誰も真似出来ない、ましてや縮小して模型として見た時にちょうど良いバランスなどという感覚は、彼以外は持ち合わせていないみたいです。近年、ナローを手がけるメーカが多数有りますが、どれも「普通の人」であり、天才的ではありませんK氏は多分自分で形態把握に関する卓抜した自分の才能を感じ、プロとしてやっていこうと言うことだったのでしょう。才能のある方故の軋轢もあったようですね。しかし、病に倒れ、この世を去りました。それでも「普通の人」はK氏の残したものをありがたがり、特集迄開催します。K氏は伝説になりました。でも待って!それでは今の私たちは新し展開が出来ないじゃない!K氏と言う天才の呪縛から早く逃れて、新しい模型の進むべき方向を模索すべきではないかと思っています。続きます!