ボーレ型万力

  顎が後方からスライドしてくるボーレ型万力をお持ちの方は少なくないと思います。しかし、この万力の口金は焼きの入ったメッシュ模様で、柔らかい真鍮材等を強く銜えるとワークにメッシュの跡が残ったり、また口金ガイドの「万力切り」は糸鋸の刃を痛め易く、ヤスリかけも滑ると目を痛めます。
  コンがまだ磐城の病院に勤務していた頃、腹膜炎で緊急手術をした方が旋盤工の方で、フライスも300ミリのフルバックを所有しており、お願いして口金を作ってもらいました。25年前の事です。それから、ずっとその方とはおつきあいがあり、段付きアンビルもその方の加工でした。先日電話した所、原発事故の風評被害で、仕事も少なく暇との事、それじゃ!と、口金を再研磨してもらいました。口金はS45Cで、使い易く、これでまた色々工作が楽しめます。段付きアンビルも再研磨してもらいました。万力の口金加工は、なかなか大変ですので、興味がありましたらご相談くださいね。