「賛歌」2題

  今日は町内会の集まりで工作出来ません。最近入手した鉄道本をご紹介します。
  まず千頭森林鉄道。林鉄の魅力は険しい渓谷を縫うようにくねくねと敷設されたか細い線路を運材列車などがノロノロ走る風景ですね。木曽森は言う及ばず津軽、秋田、等全国にあったわけですが、大井川の上流で南アルプスの麓からこのような大規模な林鉄がある事は不勉強で知りませんでした。その風景は非常に魅力的で、やはり林鉄は「ナローの華」と思わされます。

  もう一つは伝説の「鉄道賛歌」。最近復刻版が出て、内容も少し書き加えられたという事で、2冊目を買ってしまいました。パラパラと眺めてみると、この本はナローの本ではなく古典機の本だと思います。けむりプロはどうしても「ナロー屋」のイメージがあるけれど、古典機ファンでもあったのですね。ある意味ではこの本は古今東西の鉄道本で三本の指に入る名著だと思います。そして何より著者等が20代であることに、今更ながら驚きと嫉妬を感じます。当時コンは仙台の田舎の大学の学生で、只見線や日中線、磐越東線などで「鉄」してました。マイカーなんてありません。その頃、全国各地から海外まで学生さんが取材旅行を敢行するなんて考えられませんでした。いつもながら、内容は感動的で色あせません。けむりプロは鉄道趣味界の「ビートルズ」だったのですね。