wrenを作る(16)クロスヘッドは恵まれました

  スライドバーはシリンダーから1.5ミリ上方に取り付けました。この寸法が、ふと頭をよぎりました。「まてよ!あのポーターの設計の時確かスライドバーは1.5ミリうえだったな。あ!もしかして!!」というわけで、ポーターのクロスヘッドをスライドバーに嵌めてみたところ、ドンピシャ!ま、リベットとか相違はあるけれど、このまま使いましょう!ちなみにクロスヘッドピンは旋盤で挽き出し、僅かにテーパーをつけてメインロッドのスモールエンドに嵌まり込むようにしました。ハンダ固定はいつも心臓が凍りますが、うまくいきました。

  スライドバーに合わせて、かなりタイトに修正しましたので、遊びは殆どありません。気持ちよく慴動します。裏には0.1燐青銅板を貼ってます。

  第1動輪のクランクピンとのクリアランスは0.3近くあり、大き過ぎるくらいです。メインロッドが末広がりに成らない様、ロッドピンのワッシャで調整しましょう。

  そういうわけで、棒状のロッドの作製はどうやら目処が立ちました。あとはHuckworthの弁装置の模型化ですが、これはコッペルの応用なので、スライド部分をどうするかという問題のみです。もちろん前後進での切り替え等は断念し、前進位置で固定したいと思います。動画が見つかり、参考になります。
  明日は大学の教室の新年会。ブログはお休みになります。今年は論文執筆や学会発表も予定があり、相変わらず多忙になりそう・・・。