ハンドドリルの思い出

  雑用で全く工作は出来ませんでした。ええ、ちょっと別な事してるんです。で、今夜は昔話。
  現在、ハンドドリルを使っている人はどのくらいおられるのでしょうか?これはコンが中学の頃のハンドドリル。これをみて、「おや?」と感じた人は相当の道具通です。

  そう、ドリルチャックが違うのです。あの頃のハンドドリルのチャックはネジ込み式で、捩じ込むとチャックが絞まって、ドリルが把持されるタイプでした。ですから、2ミリとか3ミリになると、孔あけ途中でチャックが空回りしてしまいます。ネジ式では締める力が足りないのです。そこで中学模型少年の小生は駅前の工具店で、ハンドルで締めるドリルチャックを買って来たのです。価格がハンドドリルの2倍以上で、吃驚しました。そして、さらにショックでした。なんと、買ってきたドリルチャックはネジ式ではなく、テーパーになっていたのです。これではハンドドリルに装着出来ません。泣きそうになりながら、幼いコン少年は、ようしそれなら!と、何とドリルレースでスピンドルをテーパーに削り出したのです。削る事数十分。どれ!と嵌めると、スッと入ります。あ、良いかも、と小さなハンマーでコンコンしたら、嵌まりました。回してみると、奇跡的にセンターが出ています。これで孔あけでドリルが滑る事は無いと、大いに意を強くしました。中学2年の頃かな。その後、暗黒時代(受験時代)となり、泣きながら工作は封印し、大学合格迄このハンドドリルも眠っていました(K君!聞いてますか?)歌川のUドリルを購入する迄、このハンドドリルは孔あけの主役でした。先日震災の後の工具整理で、しばし眺めていて吃驚!!!な、何とチャックには堀内製作所の地球マークが刻印されています。ああ、ドリルチャックとしては超一流の堀内のチャックをハンドドリルに装着していたのです。では、ドリルレースでジャコブスのテーパーを奇跡的に削る事が出来たのでしょうか?そんなの、偶然のまぐれでしょう。でも、地球印のドリルチャックの付いたハンドドリル、これちょっと凄い事かも知れません(笑)。明日は、工作は少しします。でも、別件の作業が主でしょう。