見聞

  今日は昨日の残務整理で工作台まで辿りつけませんでした。知見としていろいろなことを学びましたので、今日はそのレポート。
1)快削材は加工性は良いが硬いので、曲げにくい。シリンダブロックのカバーを」快削材で作った所極めて曲げにくかったのです。曲げる場合は通常の六四のほうが良さそうです。またエッチング板は、そのままエッチングすると「反り」が出るので、必ず熱処理(鈍し)してあるので、曲げ易いということでした。
2)ブレーキシューは動輪の前方に配置するより後方に配置した方が「食い込む力」が働くので少ない力でブレーキがかけられますが、殆どの国産(日本の)蒸機は動輪の前方にブレーキシューが配置されています。これに対して、C10,C11,C12,E10,はブレーキシューが動輪の後方です。つまりバック運転が主か頻回の時には、そのような配慮がされているという事で、このことは全く気づきませんでした。一方、米国の大型蒸機は近代型になると殆どシューは後方です。これは車体が重いため、ブレーキ力を最大限に発揮させる為の処置のようです。ですから、日本型の華奢のブレーキハンガーではなく、太い腕っ節の逞しいブレーキハンガーになってます。ブレーキシューが動輪の前後どちらにあるかは、案外気づかれない問題ですが、結構深い意味があると思いました。以上は昨日Dさんとの会話から得た話題です。