雑感2題

  え〜、今日は様々な雑用(本当かな?)で工作ははかどりませんでしたので、最近の所感を述べます。
  Bタンクの製作を始めましたが、ボール盤以外は工作機械を封じて、手仕事での作業で作る事にしています。フレームもロッドも、フライスを使えば遥かに効率よく出来る事がわかっていますし、現実にそうしていましたので、工作機械を使えない現状が少し辛いのです。メインロッドの油壺の位置がずれてしまったのも、ちょっとした油断でした。糸鋸とヤスリでこういうものを仕上げるのはやはり大変で、このあたりがスクラッチビルドの関門かなあ、と思い至ります。そう言う意味では、まだまだ技量が足りないし、蒸機工作の啓蒙なんて、少し背伸び過ぎかなあと嘆息しています。世の中には、足下にも及ばない技量の模型人が多くおられますので、時々恥ずかしくなり、一時は別の趣味に逃げ出した事もあります。ロッドの段階で、そろそろ逃げ出したい気持ちも沸いてきましたが、自称「ミスターBタンク」なので、この件だけは何とかまとめたいと思ってます。
  もう一つのお話は、ナローゲージの隆盛です。残念ながら参加出来なかった「軽便祭」は大変な賑わいだったようです。この隆盛は、けむりプロさんがダックス・ストーリィから乗工社を興して、ブームになった、前回の隆盛とは明らかに様相が異なります。ここからは全くの独断と偏見ですが、今回の隆盛は「Nゲージャーのナローへの参入」がその根底にあるのではと感じます。Nゲージはどんどん進化して、もはや車輌を自作する人は殆どおられないでしょう。しかし、一部のNゲージャーは「車輌を作ってみたい」と思っていたはずです。そこに、手作りOKの9ミリナローが、同じ軌間で、とっつきやすいと思われたのではないでしょうか。しかも、ナローの世界は奥が深く、自分だけのマイワールドを想定する事が容易です。時々、Nゲージと9ミリナローをやっます、という人に出会います。ですから、今回の隆盛は背後にそのようなNゲージャーの存在があるのかな?と愚考しています。同じ事がOn30にも当てはまります。「HO/16番の自作はしんどいけれど、On30なら何とかなるやろ!」ということで、On30で車輌を自作する人が増えてます。つぼみのBタンクなんて、キャブをちょっと変えれば簡単にOn30になりますね。Oゲージですと、大きさも手頃で作り易い、ということで、ナローの隆盛の一役を担ってます。凝った車輌やレイアウトは多分Onに移行するのではないかと思われます。先日のIさんの機関庫を拝見してそう感じました。
  コンは天の邪鬼なので、盛んになると引いてしまいます。ナローの世界は素晴らしい人材も作品も製品もあります。もうコンが介入する必要も余地も無くなりました。近日Snで新しい世界を切り開く所存ですが、当面ナローの世界から一時身を引くつもりです。