Mechanism of steam brake

  蒸気機関車のブレーキ装置は、真空ブレーキとエアーブレーキの二種類と思っていましたが、「蒸気ブレーキ」と言うものがある事を知ったのは最近です。小樽で「しづか号」を見学してある程度理解出来ました。蒸気ブレーキは高圧蒸気を直接ブレーキシリンダに送ってピストン棒を作動させるものですから、作動方向はシリンダから離れる、つまり縦置きなら下方向と考えられます。弁慶や小型の蒸機(例えば木曽のBLW)等のブレーキシリンダはそう言う意味では構造はエアーブレーキと同じです。
  ところが、製作中のポーターの場合、ブレーキの作動方向は縦置きシリンダで上方になります。それが疑問で、今回の模型製作の悩みでした。先輩に教えていただいた資料等を検討して、以下のような事がわかりました。作動方向は上向き、シリンダの蒸気供給は図の様になっており、蒸気が供給されない時にはスプリングでニュートラル(つまりブレーキが効いていない)に戻る理屈です。蒸気バルブをどのように作動させるか?までは解明出来ませんでしたが、ブレーキシリンダの構造が理解出来た事で、製作に踏み切る事が出来ました。もちろん今夜はタイムアップですけれど・・・・。

  別件で、Oナローの朝マグアームが量産出来てきました。明日袋詰めしてNGさんに卸します。早めにサンプルが欲しい方は、どうぞご連絡ください。