超硬チップ

  さて、コンは永い間アマチュアは超硬なんて使いこなせない、上手に研いだハイス(高速度鋼)のバイトが一番と思っていました。マイフォードでは、ステンレスの重切削用に三角の超硬チップバイトを使っていますが、ML210では初体験です。
  ドリルロッドを糸鋸でカットすると、もうその糸鋸の刃は真鍮には使えません。同じように、真鍮や洋白用のバイトと鋼/ステンレスのバイトは区別して使っています。今般、ドリルロッドでポンチのダイを作る事になりましたが、良く研いだハイスのバイトを犠牲にするのが嫌で、以前安く購入していた超硬チップのホルダを作る事にしました。材料は多分S45Cの鋼これを6cmほどカットして、フライスで30度の段を彫ります。チップの孔は複雑な形状で、おそらくビスを締める程、段の部分に押し付けられるような構造と思われました。しかし、手元にはそのようなビスは無いので、真鍮で漏斗状のものを旋削して嵌め込み、M2ビスで固定しました。本当はM2.6のキャップスクリューを使うべきなのでしょう。刃物台に固定して、試しに削ったら、凄い!サクサク削れます。なるほど、現代の旋盤工はバイト研ぎなんてしないわけです。超硬なので、鋼でも真鍮でも大丈夫でしょう。ダイは簡単に完成しました。
  念のため申し添えますが、コンは全くの素人、バイトホルダも見よう見まねですし、専用のビスも使っていません。このホルダ作りが正当かどうかは、保証しかねます。ただ、こうやったら上手く言ったと言うレポートとしてご覧下さい。