出来ました!

  クランク、ロッド類を取り付けて、初めての乙は完成です。1年前に乙で1両だけ蒸機を作ってみたいとお話しした事が実現しました。それも、動力装置のトラブル(ギヤ割れ)で廃車寸前だったフェルトバーンの原型を乙で甦らせることができて、嬉しかったです。良く走ります。ポイント通過は無理でしょう。アウトサイドフレームはクランクだけが回っていて、不思議な色気がありますね。今、モータを黒く塗って乾いたら組み立てます。

  さて、クランクの固定ですが例によってロックタイトを使いました。便利な接着剤ですが、余計な所にまわると大変な事になります。モータ軸にウオームを固定する場合、軸にロックタイトを塗ってウオームを押し込めば、あふれたロックタイトがモータの軸受けに回り込み、モータを壊してしまいます。お奨めの方法は以下の通り。

  モーターのウオームを固定する場合を想定します。まず1/3くらいウオームを嵌めてしまいます。それからウオームの孔にロックタイトを塗り、すばやく押し込みます。外側にあふれたロックタイトは素早く拭き取ります(以前ご紹介したマイクロブラシが便利です)。これで、モータ軸側にはロックタイトは回り込まないので、安全です。さらに確実にするなら、一晩モータを低速で回していれば良いのです。
  下手な図で失礼します。同様の方法で、今回の機関車のクランクも固定しました。もちろん、全くトラブルはありません。半分差し込んでから、ロックタイトを塗ってさらに押し込む技法は、動輪の組み立てでも使えます。考え方としては、嵌め合いすべてにロックタイトが効いている必要は無く、車輪の半分と車軸が接着されていれば強度的には大丈夫と言う考えです。また。はみ出したロックタイトを素早く拭き取るのもコツだと思います。明日は、完成した最初の乙の画像をお目に書け、次に進みます。