HOe動輪を組む(1)

 まもなく発売のHOeの動輪ですが、組んでみてやはりフレの問題が生じました。そこで、正確に組む為の方法をお示しします。問題は、その為には旋盤とφ2のコレットチャックが必要な事です。その条件が満たされているものとして、記載します。
 車軸はφ1.5なので、チャックには銜えることはできません。そこで、外径2、内径1.5のパイプ(動輪セットに付属されてます)に割を入れて車軸を差し込みます。

 これをφ2のコレットチャックに銜えさせると、割の分だけ締まるので、車軸も掴まります。そこで、旋盤の回転を多めにしてφ0.4のセンタドリルで、もみつけをします。

 ここで、刃物をルーマ型のφ0.4ドリルに交換して、車軸にφ0.4の孔をあけるわけです。くれぐれも回転数は高めにして、チョンチョンと送って下さい。

 これはこのようにして作った車軸の断面と、組み立ての為の「押し子」、それにセンタ仕事の為の2本のホルダです。

 結局、車軸のセンタ孔がポイントです。旋盤で言う「センタ仕事」の応用です。固定センタで車軸の中央を押さえて回転させれば、あとは故内野師の「竹べら法」で振れが取れます。今夜は、色々忙しく、ここまでとさせて下さい。明日「竹べら法」をお示しします。